ホリスティックヘルス塾はもっと学びたくなる、もっと実践したくなる講座です
久保田 泉(くぼた いずみ)
ホリスティックヘルス塾インストラクター/薬剤師、アロマテラピーインストラクター、当協会理事
私はアロマテラピーのインストラクターで、学校で講師をしています。私が所属する(公社)日本アロマ環境協会のアロマテラピーの定義には、「アロマテラピーとは精油を用いてホリスティックな観点から行う自然療法」と明記されていますが、肝心な「ホリスティック」には十分な説明がありません。そこで、ヘルス塾を個人開講することにしました。学校を会場にしたので、受講生の多くは顔なじみの方です。
講義しての感想ですが、わかりやすい説明のテキストとDVD教材は、とても役立ちました。それまで頭の中で描きにくかったホリスティックの概念が、着々と明確になっていく3時間は心地よかったはずです。終了後に、自由参加の第二部を設定したことも好評でした。参加費無料だったこともあり、毎回全員参加、講座の満足度を上げたようです。
学校以外の場でもヘルス塾を開講しました。こちらは、「ホリスティック」という言葉に縁がない方も参加します。一人一人受講動機も健康観も理解度も異なります。このような方を対象にしての講座は、正直なところ緊張しました。「これでホリスティックの魅力が十分に伝わったのだろうか」と、講座後に考え込むことも多々ありました。それでも私がこの講座を続けていきたいのは、西洋医学一本槍の方に、「こんな考え方もあるのだ」と気付いていただきたいからです。
こうして私は、この一年間にヘルス塾を5回開講しました。受講者総数45名です。受講をきっかけに協会に入会された方、もともと協会会員だったが、受講後積極的にレベルアップ講座にご参加の方、入会は見合わせたが、「世界が広がった」と嬉しそうな方、親が末期がんと診断され不安でしかたなかったが、それにも意味があると考え始めた方、テキストにある帯津先生の笑顔の写真をコピーしてノートに貼っている方、いろいろです。そのいろいろが多様性の象徴なのでしょう。45人分の「ホリスティックのめざめ」です。
私は、このヘルス塾を今後も開講したいと思っています。めざすのは、3時間の講座の後に、もっとホリスティックを学びたくなる、もっとホリスティックライフを実践したくなる講座です。
そのためには、私自身もさらなる勉強が必要です。私ならではのホリスティックを探す日々が、今後も楽しく続きます。